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rpmパッケージ情報の確認

カテゴリ:OSSセットアップ | ソフトウェア:Linux | タグ:
最終更新日:2021/01/02 | 公開日:2011/02/11

目次

概要

 最近はyumで簡単にアプリケーションをインストールしたり アップデートしたりすることができるようになりました。 市販されている書籍でもrpmよりyumを使用したものが 増えてきたように感じます。

 個人的には今でもrpmを使用していますが、 頻繁に使用するコマンドではないためオプションをよく忘れてしまいます。 そこで、rpmでパッケージを管理する方法について 便利なオプションをまとめます。

 パッケージ管理は大きく分けて、パッケージの追加・削除・更新と インストール済みのパッケージ情報の表示、 インストール前のパッケージ情報の表示があります。 これら3種類に分けて説明します。

手順

パッケージの追加・削除・更新

 システムにパッケージを追加(インストール)・ 削除(アンインストール)・更新(アップデート)します。

※パッケージの新規インストール
# rpm -ihv パッケージファイル名

※パッケージのアップデート、もしくは新規インストール
# rpm -Uhv パッケージファイル名

※パッケージのアップデート
# rpm -Fhv パッケージファイル名

※パッケージのアンインストール
# rpm -e パッケージ名

※パッケージのインストール前テスト
# rpm -ihv --test パッケージファイル名

インストール済みパッケージの情報表示

 システムにインストール済みのパッケージに関する各種情報を表示します。 表示される情報はRPMデータベースが元になります。

※パッケージ名の表示
# rpm -q アプリケーション名

※全パッケージ一覧の表示
# rpm -qa

※パッケージ情報の詳細表示
# rpm -qi パッケージ名

※該当パッケージでインストールされるファイル一覧の表示
# rpm -ql パッケージ名

※該当ファイルを含むパッケージ名の表示
# rpm -qf ファイル名

※パッケージが依存しているファイルの表示
# rpm -qR パッケージ名

※パッケージインストール時に実行されるスクリプトの表示
# rpm -q -scripts パッケージ名

 実行例は以下の通りです。

※パッケージ名の表示
# rpm -q bind
bind-9.3.1-4

※全パッケージ一覧の表示
# rpm -qa
fedora-logos-1.1.31-1
libgcc-4.0.0-8
setup-2.5.44-1
(中略)
apr-0.9.6-3
httpd-2.0.54-10
vsftpd-2.0.3-1

※パッケージ情報の詳細表示
# rpm -qi bind
Name        : bind                         Relocations: (not relocatable)
Version     : 9.3.1                             Vendor: Red Hat, Inc.
Release     : 4                             Build Date: 2005年05月18日 11時39分31秒
Install Date: 2006年05月27日 23時03分36秒      Build Host: decompose.build.redhat.com
Group       : システム環境/デーモン         Source RPM: bind-9.3.1-4.src.rpm
Size        : 1483939                          License: BSD-like
Signature   : DSA/SHA1, 2005年05月21日 02時13分56秒, Key ID b44269d04f2a6fd2
Packager    : Red Hat, Inc. 
URL         : http://www.isc.org/products/BIND/
Summary     : DNS (Domain Name System) サーバー
Description :
BIND (Berkeley Internet Name Domain) は DNS (Domain Name System) プロトコ
ルを実装したものです。BIND には、ホスト名を IP アドレスに変換する DNS
サーバー (named)、リゾルバライブラリ (DNS とのやり取りで
アプリケーションが使用するルーチン)、DNS サーバーが正しく動作
していることを確認するためのツールが含まれています。

※該当パッケージでインストールされるファイル一覧の表示
# rpm -ql bind
/etc/logrotate.d/named
/etc/rc.d/init.d/named
/etc/rndc.conf
(中略)
/var/named/data
/var/named/slaves
/var/run/named

※該当ファイルを含むパッケージ名の表示
# rpm -qf /etc/rndc.conf
bind-9.3.1-4

※パッケージが依存しているファイルの表示
# rpm -qR bind
/bin/bash
/bin/sh
/bin/sh
(中略)
sed
shadow-utils
textutils

※パッケージインストール時に実行されるスクリプトの表示
# rpm -q -scripts bind
preinstall scriptlet (using /bin/sh):
/usr/sbin/groupadd -g 25 named >/dev/null 2>&1 || :;
/usr/sbin/useradd -c "Named" -u 25 -g named \
(中略)
   /etc/rc.d/init.d/named condrestart >/dev/null 2>&1 || :
fi;
/sbin/ldconfig

インストール前パッケージの情報表示

 パッケージのインストール前にパッケージファイルから各種情報を表示します。 基本的にはインストール後の情報確認オプションに-pを追加した形になります。

※パッケージファイル情報の詳細表示
# rpm -qip パッケージファイル名

※該当パッケージでインストールされるファイル一覧の表示
# rpm -qlp パッケージファイル名

※パッケージが依存しているファイルの表示
# rpm -qRp パッケージファイル名