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xrdp 0.5.0のCentOS 6.6へのインストール

カテゴリ:OSSセットアップ | ソフトウェア:xrdp | タグ:
最終更新日:2021/01/04 | 公開日:2015/01/12

目次

概要

 Windows 7の「リモートデスクトップ接続」を利用して Linuxサーバのデスクトップにリモート接続する環境を構築します。

 Linuxでリモート接続の環境と言えば、コマンドベースのSSHや telnet(最近のCentOSでは標準ではインストールされませんが)、 GUIベースのVNC等が昔から使われてきました。 これに加えて、最近ではWindowsの「リモートデスクトップ接続」で 利用されているRDPというプロトコルを実装したオープンソースの『xrdp』が 使われるようになってきました。

 リモートデスクトップとしての使い勝手はVNCと同等かと思いますが、 Windows 7等に標準でインストールされている「リモートデスクトップ接続」 を使用してLinuxサーバのデスクトップに接続できるのは大きなメリットかと思います。

 インストール方法と接続方法について紹介します。

構成

サーバ構成

OSバージョン

CentOS 6.6 x86_64

パッケージ一覧

xrdp-0.5.0-0.13.el6.x86_64.rpm
※前提パッケージとしてvnc-serverが必要となります。 CentOS 6.6ではインストールメディアに同梱されているTigerVNC serverをインストールすることで解決できます。 TigerVNC 1.1.0のCentOS 6.6へのインストールと初期設定を参考に先にTigerVNC serverをインストールしてください。

クライアント構成

OSバージョン

Windows 7 Ultimate 64bit

ソフトウェア一覧

リモートデスクトップ接続
※Windows 7標準機能

環境構築

インストール

 ダウンロードしたxrdpのパッケージをインストールします。 インストールで使用するファイルは /tmp/xrdp-0.5.0-0.13.el6.x86_64.rpm に置きました。

# cd /tmp
# rpm -ihv xrdp-0.5.0-0.13.el6.x86_64.rpm
警告: xrdp-0.5.0-0.13.el6.x86_64.rpm: ヘッダ V3 RSA/SHA256 Signature, key ID 0608b895: NOKEY
準備中...                ########################################### [100%]
   1:xrdp                   ########################################### [100%]

設定

xrdpの自動起動設定

 xrdpは初期状態では自動起動しない設定になっています。 Linuxの起動に合わせてrcから自動起動する設定に変更します。

# chkconfig --list xrdp
xrdp            0:off   1:off   2:off   3:off   4:off   5:off   6:off
# chkconfig xrdp on
# chkconfig --list xrdp
xrdp            0:off   1:off   2:on    3:on    4:on    5:on    6:off

xrdpの起動

 xrdpの設定は /etc/xrdp/ 内に格納されていますが、 特に何も変更せずにxrdpを起動しても利用することができます。

# service xrdp start
xrdp を起動中:                                             [  OK  ]
xrdp-sesman を起動中:                                      [  OK  ]

利用方法

 Windows 7を例に説明します。 画面左下のスタートメニューから [すべてのプログラム] - [アクセサリ] - [リモートデスクトップ接続] を選択します。

 「リモートデスクトップ接続」画面が表示されます。 [コンピューター]欄にxrdpが起動しているLinuxサーバのIPアドレスを入力して [接続]ボタンをクリックします。

 警告画面が表示されますが、[はい]ボタンをクリックします。

 リモートデスクトップ接続の画面内にxrdpのログイン画面が表示されます。 [username]と[password]を入力して[OK]ボタンをクリックします。 [Module]は「sesman-Xvnc」以外選べないのでそのままで良いです。

 ログイン認証に成功するとLinuxのデスクトップ画面が表示されます。