OpenLDAP 2.3のCentOS 5.8へのインストールと初期設定
目次
構成
サーバ構成
OSバージョン
CentOS release 5.8 x86_64
パッケージ一覧
libtool-ltdl-1.5.22-7.el5_4.x86_64.rpm ・・・openldap-serversが依存
openldap-servers-2.3.43-25.el5.x86_64.rpm ・・・OpenLDAPサーバ本体
openldap-clients-2.3.43-25.el5.x86_64.rpm ・・・ldapsearch等のコマンドを提供
環境構築
インストール
OpenLDAPサーバに必要なパッケージ2つをインストールします。
また、LDAPを操作(検索、追加、削除など)するためのコマンドラインユーティリティ
(クライアント)のパッケージ1つをインストールします。
DVDドライブにCentOS 5のDVD-ROMをセットし、以下のコマンドを実行します。
# mount /dev/cdrom /media/cdrom # cd /media/cdrom/CentOS/ # rpm -ihv libtool-ltdl-1.5.22-7.el5_4.x86_64.rpm Preparing... ########################################### [100%] 1:libtool-ltdl ########################################### [100%] # rpm -ihv openldap-servers-2.3.43-25.el5.x86_64.rpm Preparing... ########################################### [100%] 1:openldap-servers ########################################### [100%] # rpm -ihv openldap-clients-2.3.43-25.el5.x86_64.rpm Preparing... ########################################### [100%] 1:openldap-clients ########################################### [100%] # cd / # umount /media/cdrom
設定
インストール後に最低限必要な設定としてデータベースの設定を行います。 データベースにはデフォルトのbdbを利用します。 データベース管理者のDN(識別名)は『dc=ranonet,dc=net』とし、 検索のベースとなるルートDNは『cn=Manager,dn=ranonet,dn=net』とします。 また、管理者のパスワードは『password』とし、MD5でハッシュします。
パスワードのハッシュ化
まずはパスワードをハッシュします。標準出力に表示されたハッシュ化された文字列は 設定ファイルに転記するのでコピーしておきます。
# slappasswd -s password -h {MD5} {MD5}X03MO1qnZdYdgyfeuILPmQ==
設定ファイルの修正
OpenLDAPの設定ファイルを修正します。 viエディタで設定ファイル(slapd.conf)を開き、設定を変更します。
# cd /etc/openldap/ # vi slapd.conf
※以下、ファイル内に追記※
access to attrs=userPassword
by self write
by anonymous auth
by * none
access to *
by self write
by * read
※以下、該当箇所のみ変更※ suffix "dc=my-domain,dc=com" rootdn "cn=Manager,dc=my-domain,dc=com" ↓変更 suffix "dc=ranonet,dc=net" rootdn "cn=Manager,dc=ranonet,dc=net" rootpw {MD5}X03MO1qnZdYdgyfeuILPmQ== ←ハッシュ化したパスワードを転記
LDAPサーバの起動ランレベル変更
OSの起動に併せてデーモンを自動起動するように変更します。
# chkconfig ldap on # chkconfig --list ldap ldap 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
設定が完了したのでLDAPサーバを起動します。
# /etc/rc.d/init.d/ldap start Starting slapd: [ OK ]
設定ファイル
/etc/openldap/slapd.conf
動作テスト
『slapd』プロセスが起動していることを確認します。
# ps -ef | grep ldap ldap 4742 1 0 18:20 ? 00:00:00 /usr/sbin/slapd -h ldap:/// -u ldap root 4747 4132 0 18:20 pts/0 00:00:00 grep ldap