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作成したHTMLファイルをApache上で手っ取り早く表示確認する

カテゴリ:OSSセットアップ | ソフトウェア:Apache | タグ:
最終更新日:2020/11/02 | 公開日:2014/05/18

目次

概要

 ウェブサイト(HTMLファイル)を作成した後で、ブラウザからアクセスして表示確認したり、 他の人にアクセスしてもらって確認してもらうようなケースがあります。 このような場合、Apache HTTP サーバの公開ディレクトリにHTMLファイルを 配置してブラウザからアクセスしますが、Apacheをどう設定したらよいか 分からない人向けに最低限Apacheが動作してファイルを表示できるところまで解説します。

 なお、Linuxサーバは既に存在している前提とします。 また、本当に最低限の状態でApacheを起動しますので、インターネットへの ウェブサイトの公開は行わないでください。 セキュリティ対策をやっていないので、脆弱な状態です。 あくまで閉じられたネットワーク環境でご利用ください。 また、PHPやCGI、SSIなどのプログラムをApacheで動かしたい場合は他の記事を参照してください。

構成

サーバ構成

OSバージョン

Red Hat Enterprise Linux 6.5 x86_64

ソフトウェア・パッケージ一覧

httpd-2.2.15-29.el6_4.x86_64

クライアント構成

OSバージョン

Windows 7 Ultimate 64bit

ソフトウェア・パッケージ一覧

Internet Explorer 11

環境構築

Apacheのインストール

 Linuxのインストールは下記手順に沿って行いました。

 Red Hat Enterprise Linux 6.5 x86_64 インストール

 この手順に沿ってLinuxをインストールするとApacheも一緒にインストールされます。 念のためインストールされていることを確認します。 以下のように httpd-2.2.15~ と書かれた行が表示されたらApacheがインストール済みです。

# rpm -qa | grep httpd
httpd-tools-2.2.15-29.el6_4.x86_64
httpd-2.2.15-29.el6_4.x86_64 ←これが表示されたらApacheをインストール済み

Apacheの設定

 思い切って何も設定変更しません。 インストールした時からWebサーバとして最低限必要な設定は終わっていますので そのまま利用することができます。 ただ、インストール後はApacheが起動していないので起動する必要があります。

Apacheの起動

 Apacheを起動します。

# service httpd start
httpd を起動中: httpd: apr_sockaddr_info_get() failed for rhel65
httpd: Could not reliably determine the server's fully qualified domain name, using 127.0.0.1 for ServerName
                                                           [  OK  ] ←OKの表示を確認

 きちんと設定していないので起動中に警告メッセージが出力されていますが、 動作には支障ないはずなので無視します。 上記のように OK と表示されていれば問題ありません。

念のためApacheが起動ているか確認します。 以下のように /usr/bin/httpd というプロセスが複数行表示されていれば問題ありません。 起動に失敗している場合は、ps ~ コマンドを実行しても何も表示されません。

# ps -ef | grep httpd | grep -v grep
root      1877     1  0 May17 ?        00:00:00 /usr/sbin/httpd
apache    1880  1877  0 May17 ?        00:00:00 /usr/sbin/httpd
apache    1881  1877  0 May17 ?        00:00:00 /usr/sbin/httpd
apache    1882  1877  0 May17 ?        00:00:00 /usr/sbin/httpd
apache    1883  1877  0 May17 ?        00:00:00 /usr/sbin/httpd
apache    1884  1877  0 May17 ?        00:00:00 /usr/sbin/httpd
apache    1885  1877  0 May17 ?        00:00:00 /usr/sbin/httpd
apache    1886  1877  0 May17 ?        00:00:00 /usr/sbin/httpd
apache    1887  1877  0 May17 ?        00:00:00 /usr/sbin/httpd

Apacheへの接続確認

 Apacheが無事に起動したので、ブラウザからアクセスしてみます。 Apacheが起動しているLinuxサーバとは別のWindowsパソコンで ブラウザ(今回はInternet Explorer 11)を起動し、URLにLinuxサーバの IPアドレスを入力します。以下のようにテストページが表示されれば成功です。

Apacheへコンテンツの配置

 いよいよ自身の作成したウェブサイトをApacheで表示させるために Linuxサーバ上に作成したHTMLファイルを配置します。 Linux上のどのディレクトリにファイルを配置すればよいかは 以下のコマンドで確認できます。

# grep "^DocumentRoot" /etc/httpd/conf/httpd.conf
DocumentRoot "/var/www/html"

 DocumentRootという設定を確認しています。 DocumentRoot はApacheがどこのディレクトリに置かれたファイルを Webサーバとして公開するかを決めています。 上記では /var/www/html ディレクトリ内に置かれたファイルを公開します。

 具体的に言うと、『http://Linuxサーバのアドレス/index.html』のように ブラウザからアクセスすると、Linuxサーバ上の『/var/www/html/index.html』ファイルが クライアント(ブラウザ)に送信されます。 初期状態では /var/www/html/ ディレクトリには何も置かれていません。

# ls -l /var/www/html/
合計 0

 FFFTPやWinSCPなどのソフトを使って、/var/www/html/ に作成したHTMLファイルを送信してください。

自作コンテンツの表示確認

 先ほどブラウザから接続確認したときはApacheで準備されているテストページが 表示されましたが、コンテンツを配置した後は配置したコンテンツが 表示されるようになります。

 なお、コンテンツ(HTMLファイル)を置き換える際にApacheの再起動は不要です。 ファイルを置き換えたら即座に反映されます。