USB接続外付けDVDドライブのマウント
目次
概要
Fedora Core 4をセットアップする際には、USB接続の外付けDVD-Rドライブ を使用しています。OSインストール時にはドライブが自動で認識されて 普通に使用できたのですが、インストールが完了してセットアップを始めると DVD-Rドライブがうまく認識されませんでした。 一度USBを抜き差しすると普通に認識されたようですが、 マウントは自動では行われません。 そこでUSB接続のDVD-Rドライブをマウントする手順について紹介します。
以前はドライブをマウントするといえば /mnt ディレクトリ以下に マウントしていました。最近ではドライブ類は /media ディレクトリ以下に マウントするのが慣習のようです (FHS: Filesystem Hierarchy Standardに従っている様子)。
なお、実際に使用しているのは前述の通りUSB接続の外付けDVD-Rドライブですが、 マウントするディレクトリは cdrom という名称にしています。 特に深い意味はありませんが、以前からメディアはその名称のディレクトリに マウントしていたため、ここでも同じ名前を使っています。 当然名称は任意ですので、分かりやすい名称を付けて構いません。
USB接続のDVD-Rドライブのデバイスファイルは /dev/scd0 です。 接続している機器の数や接続しているポートによって変わる可能性がありますが、 1台のみ接続している状態だとこのデバイスとして認識されています。
ここではコマンドで1回だけマウントする方法と、 fstab に記述してOS起動のタイミングで自動的にマウントする方法を紹介します。
構成
サーバ構成
OSバージョン
Fedora Core 4
手順
コマンドで1回だけマウントする場合
mount コマンドでマウントし、 umount コマンドでアンマウントします。 まずは始めにマウント用のディレクトリを作成します。
# cd /media # mkdir cdrom
次にマウントコマンドを実行します。
# mount -t iso9660 /dev/scd0 /media/cdrom
マウント後はハードディスク上のデータと同様にデータを 参照することができます(当然書き込みはできませんが)。
次にアンマウントする方法ですが、こちらは umount コマンドを 実行するだけです。 注意点としては、マウントしているディレクトリ内に カレントディレクトリがあるとアンマウントに失敗します。 事前にカレントディレクトリを / や /root 等に移します。
# cd / # umount /media/cdrom
なお、アンマウント後も特にマウント用ディレクトリを 削除する必要はありません。特に理由がなければ 次回使用する時のために残しておきます。
OS起動時に毎回自動でマウントする場合
OS起動時に自動でマウントする場合は、 /etc/fstab ファイルに マウント情報を定義します。viエディタで設定ファイルを開きます。
# vi /etc/fstab
※最終行を追加※
LABEL=/ / ext3 defaults 1 1
LABEL=/boot /boot ext3 defaults 1 2
/dev/devpts /dev/pts devpts gid=5,mode=620 0 0
/dev/shm /dev/shm tmpfs defaults 0 0
/dev/proc /proc proc defaults 0 0
/dev/sys /sys sysfs defaults 0 0
LABEL=*************** swap swap defaults 0 0
/dev/scd0 /media/cdrom iso9660 defaults 0 0
fstab にマウント定義を追加すると mount コマンドを簡略化することができます。 マウントの時は以下のコマンドだけで大丈夫です。
# mount /media/cdrom