AWSのEC2(RHEL 7.3)でタイムゾーンを日本に変更
最終更新日:2020/11/21 | 公開日:2017/07/16
目次
概要
AWSのEC2インスタンスを作成すると、タイムゾーンがアメリカのニューヨークに設定されており、日本とは時刻が13時間ずれています。 システム時刻を取得するプログラムや処理や、出力されるログの時刻などがずれていると色々と都合が悪いので、 タイムゾーンを日本(東京)に変更します。変更には timedatectl コマンドを使用します。
構成
想定環境
今回の検証用サーバ環境としてAWS(Amazon Web Services)のEC2を利用しました。 サーバのスペックは以下のとおりです。
■サーバスペック
項目 | 内容 |
---|---|
インスタンスタイプ | t2.micro |
vCPU | 1 |
メモリ | 1GiB |
ディスク | SSD 10GiB |
リージョン | 米国西部 (オレゴン) |
価格 | 無料 |
サーバ構成
OSバージョン
Red Hat Enterprise Linux 7.3 x86_64
ソフトウェア・パッケージ一覧
- systemd-219-30.el7.x86_64.rpm
環境構築
設定
タイムゾーンの確認
設定されているタイムゾーンを確認します。 AWSのEC2では初期状態で「America/New_York」が設定されており、日本とは時刻が13時間ずれています。
# timedatectl Local time: Sun 2017-07-02 11:09:30 EDT ←この時の日本時刻は「2017-07-03 00:09:30」 Universal time: Sun 2017-07-02 15:09:30 UTC RTC time: Sun 2017-07-02 15:09:29 Time zone: America/New_York (EDT, -0400) ←タイムゾーンは「America/New_York」 NTP enabled: yes NTP synchronized: yes RTC in local TZ: no DST active: yes Last DST change: DST began at Sun 2017-03-12 01:59:59 EST Sun 2017-03-12 03:00:00 EDT Next DST change: DST ends (the clock jumps one hour backwards) at Sun 2017-11-05 01:59:59 EDT Sun 2017-11-05 01:00:00 EST
日本のタイムゾーン名を確認
タイムゾーンを日本に変更するに当たり、設定値を確認します。 設定可能なタイムゾーンのリストを表示し、その中から東京(日本)を抽出すると 「Asia/Tokyo」であることが分かります。「Japan」ではないんですね。
# timedatectl list-timezones | grep Tokyo Asia/Tokyo
タイムゾーンを日本に変更
調べた日本のタイムゾーン「Asia/Tokyo」を設定します。
# timedatectl set-timezone Asia/Tokyo
設定変更後のタイムゾーンの確認
[Time zone]が日本を表す「Asia/Tokyo」に変更されたことを確認します。 また、[Local time]も日本の時刻と合っていることを確認しておきます。
# timedatectl Local time: Mon 2017-07-03 00:11:41 JST ←日本の時刻になった Universal time: Sun 2017-07-02 15:11:41 UTC RTC time: Sun 2017-07-02 15:11:40 Time zone: Asia/Tokyo (JST, +0900) ←タイムゾーンは「Asia/Tokyo」 NTP enabled: yes NTP synchronized: yes RTC in local TZ: no DST active: n/a