swapファイルの作成
最終更新日:2020/11/18 | 公開日:2013/06/25
目次
概要
Linuxでは通常パーティションをswapとしてフォーマットし、利用しています。 しかし、パーティションではなく、ファイルシステム上のファイルを swapとしてフォーマットして利用することもできます。 最近はメモリが大容量・低価格なため、あまりswapに頼った構成にすることはありませんが、 インストールするミドルウェア要件でswapサイズが足りない場合など、 一時的にしのぐ目的で利用するには手軽で便利です。 今回はこのswapファイルの作成、登録方法を紹介します。 swapファイルのサイズは 2GB(= 2 * 1024 * 1024 * 1024)としています。
構成
ソフトウェア構成
OSバージョン
Red Hat Enterprise Linux 5.5 64bit
パッケージ一覧
必要な追加パッケージはありません。
手順
swapファイルの作成
まずは2GBのswapファイルを作成します。 作成には dd コマンドを使用します。 countで指定している 2097152 は 2 * 1024 * 1024 の計算結果です。
# dd if=/dev/zero of=/swapfile bs=1024 count=2097152 2097152+0 records in 2097152+0 records out 2147483648 bytes (2.1 GB) copied, 97.1576 seconds, 22.1 MB/s
swapファイルのフォーマット
作成した2GBのswapファイルをフォーマットします。 フォーマットには mkswap コマンドを使用します。
# mkswap /swapfile Setting up swapspace version 1, size = 2147479 kB
swapファイルの有効化
フォーマットしたswapファイルを使用できるように有効化します。 有効化の方法はパーティションの場合と同じで、swapon コマンドを使用します。 前後でカーネルが認識しているswapの情報を出力して、有効化前後での変化を確認します。 カーネルが認識しているswapの情報は/proc/swapsに格納されています。
# cat /proc/swaps
Filename Type Size Used Priority
/dev/mapper/VolGroup00-LogVol01 partition 2097144 0 -1
# swapon /swapfile
# cat /proc/swaps
Filename Type Size Used Priority
/dev/mapper/VolGroup00-LogVol01 partition 2097144 0 -1
/swapfile file 2097144 0 -2 ←追加されたswapファイル
swapファイルの登録
Linux起動時にswapファイルを自動で有効化するように設定します。 設定はパーティションの場合と同じで、fstabに記述します。
# cd /etc/ # vi fstab
ファイル名:/etc/fstab
※ファイルの末尾に追加※ /dev/VolGroup00/LogVol01 swap swap defaults 0 0 /swapfile swap swap defaults 0 0 ←この行を追加