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Red Hat Enterprise Linux 5.5 64bit インストール

カテゴリ:Linuxインストール | ソフトウェア:Linux | タグ:
最終更新日:2021/01/04 | 公開日:2013/06/23

目次

構成

サーバ構成

ディスク構成

OSバージョン

Red Hat Enterprise Linux 5.5 64bit

おすすめ用途

 サーバのベース構成

 私がサーバ構築時に標準としている構成です。 できる限り不要なパッケージはインストールしない方針ですが、 使用頻度が比較的高く、後から追加するとパッケージの依存関係などで 入れづらいX Window環境とコンパイル環境は始めからインストールしておきます。 この構成をベースに、構築するサーバ用途に応じてディスクとパッケージを追加していきます。 X Window環境はインストールしておきますが、 通常はTeraTermで接続して操作するため、ランレベルは3に変更しておきます。

 Oracle Database 11g R2をインストールする際のベースとしても利用できます。

インストール

 Linuxをインストールする、PC、もしくはサーバの電源を入れた後、DVDドライブにRHEL5.9のインストールメディアを挿入します。
 プロンプトに「boot: 」と表示されたら、何も入力せずに[Enter]キーを押します。
 インストール前のメディアのテスト画面が表示されます。特にテストする必要はないので[Skip]を選択して[Enter]キーを押します。
 GUIのインストーラが起動したら、[Next]ボタンをクリックします。
 インストール中の言語選択画面が表示されます。『Japanese(日本語)』を選択して[Next]ボタンをクリックします。
 キーボード選択画面が表示されます。『日本語』を選択して[次]ボタンをクリックします。 ただし、お使いのキーボードが日本語配列のキーボードでない場合(英語配列のキーボードなどの場合)は、該当するキーボードを選択してください。
 インストール番号の入力画面が表示されます。特に入力しなくてもインストールは完了し、 動作上も特に問題ないので、『インストール番号の入力を省略する』を選択し、[OK]ボタンをクリックします。
 インストール番号に関するヒント画面が表示されます。[スキップする]ボタンをクリックします。
 新品のハードディスクにRHEL5.5をインストールする場合は、「警告」画面が表示されます。 [はい]をクリックします。
 パーティション設定のレイアウト選択画面が表示されます。 『カスタムレイアウトを作成します。』を選択して[次]ボタンをクリックします。
 パーティション設定画面が表示されます。[新規]ボタンをクリックします。
 「パーティションの追加」画面が表示されます。以下の通り入力し、[OK]ボタンをクリックします。
マウントポイント/boot
ファイルシステムタイプext3
使用可能なドライブ■sda
サイズ(MB)100
追加容量オプション●固定容量
○指定限度まで使用(MB)
○最大許容量まで使用
基本パーティションにする
Encrypt
 パーティション設定画面に戻ります。[新規]ボタンをクリックします。
 「パーティションの追加」画面が表示されます。以下の通り入力し、[OK]ボタンをクリックします。
マウントポイント<適用外>
ファイルシステムタイプphysical volume (LVM)
使用可能なドライブ■sda
サイズ(MB)100
追加容量オプション○固定容量
○指定限度まで使用(MB)
●最大許容量まで使用
基本パーティションにする
Encrypt
 パーティション設定画面に戻ります。[LVM]ボタンをクリックします。
 「LVMボリュームグループの作成」画面が表示されます。以下の通り入力し、[追加]ボタンをクリックします。
ボリュームグループ名VolGroup00
物理エクステント32MB
使用する物理ボリューム■sda2
 「論理ボリュームを作成」画面が表示されます。以下の通り入力し、[OK]ボタンをクリックします。
マウントポイント/
ファイルシステムタイプext3
論理ボリュームLogVol00
サイズ(MB)10240
Encrypt
 「LVMボリュームグループの作成」画面に戻ります。[追加]ボタンをクリックします。
 「論理ボリュームを作成」画面が表示されます。以下の通り入力し、[OK]ボタンをクリックします。
マウントポイント<利用不可>
ファイルシステムタイプswap
論理ボリュームLogVol01
サイズ(MB)2048
Encrypt
 「LVMボリュームグループの作成」画面に戻ります。[追加]ボタンをクリックします。
 「論理ボリュームを作成」画面が表示されます。以下の通り入力し、[OK]ボタンをクリックします。
マウントポイント/var
ファイルシステムタイプext3
論理ボリュームLogVol02
サイズ(MB)10240
Encrypt
 「LVMボリュームグループの作成」画面に戻ります。[OK]ボタンをクリックします。
 パーティション設定画面に戻ります。[次]ボタンをクリックします。
 ブートローダ設定画面が表示されます。特別要件がなければ変更する必要はありませんので、[次]ボタンをクリックします。
 ネットワーク設定画面が表示されます。[編集]ボタンをクリックします。
 「インターフェイスの編集」画面が表示されます。以下の通り入力し、[OK]ボタンをクリックします。
Enable IPv4 support
 Dynamic IP configuration (DHCP)
 Manual configuration

  IP Address192.168.0.51
  Prefix (Netmask)255.255.255.0
Enable IPv6 support
 ネットワーク設定画面に戻ります。以下の通り入力し、[次]ボタンをクリックします。
ホスト名を設定rhel-sv
ゲートウェイ192.168.0.1
1番目のDNS192.168.0.1
2番目のDNS(空欄)
 タイムゾーン設定画面が表示されます。『アジア/東京』が設定されていることを確認し、[次]ボタンをクリックします。
 rootユーザのパスワード設定画面が表示されます。 [Rootパスワード]と[確認]にそれぞれ同じパスワードを入力して[次]ボタンをクリックします。
 ソフトウェア選択画面が表示されます。以下の通り選択し、[次]ボタンをクリックします。
ソフトウェア開発
ウェブサーバー
後でカスタマイズする
今すぐカスタマイズする

 左の一覧で[デスクトップ環境]を選択し、右の一覧を以下の通り選択します。
GNOMEデスクトップ環境
KDE(Kデスクトップ環境)
 左の一覧で[アプリケーション]を選択し、右の一覧を以下の通り選択します。
Office/生産性
エディタ
グラフィカルインターネット
グラフィクス
ゲームと娯楽
サウンドとビデオ
テキストベースのインターネット
技術系と科学系
著作と発行
 左の一覧で[開発]を選択し、右の一覧を以下の通り選択します。
GNOMEソフトウェア開発
Java開発
KDEソフトウェア開発
Ruby
Xソフトウェア開発
レガシーなソフトウェアの開発
開発ツール
開発ライブラリ
 左の一覧で[サーバー]を選択し、右の一覧を以下の通り選択します。
DNSネームサーバー
FTPサーバー
MySQLデータベース
PostgreSQLデータベース
Webサーバー
Windowsファイルサーバー
サーバー設定ツール
ニュースサーバー
ネットワークサーバー
メールサーバー
レガシーなネットワークサーバー
印刷サポート
 左の一覧で[ベースシステム]を選択し、右の一覧を以下の通り選択します。
Java
OpenFabrics Enterprise ディストリ。。。
X Window System
システムツール
ダイヤルアップネットワークサポート
ベース
レガシーなソフトウェアのサポート
管理ツール
 左の一覧で[アプリケーション]を選択し、右の一覧を以下の通り選択し、[次]をクリックします。
日本語のサポート
※日本語のサポート以外は表示を省略しています。
 インストール対象パッケージの依存関係が自動でチェックされます。
 インストールの準備が整いました。[次]ボタンをクリックし、インストールを開始します。
 ファイルシステムのフォーマットが自動で開始されます。
 パッケージのインストールが自動で開始されます。 5分程度待つとインストールが完了します。
 インストール完了の画面が表示されます。DVDドライブからRHEL5.5のインストールメディアを取り出し、[再起動]ボタンをクリックします。
 Linuxのリブートが開始されます。
 Linuxの起動が開始されます。
 インストールしたサービスが起動されます。
 インストール後の初回起動時のみ以降の初期セットアップ画面が表示されます。 「ようこそ」画面が表示されます。[進む]ボタンをクリックします。
 「ライセンス同意書」画面が表示されます。『はい、私はライセンス同意書に同意します』を選択し、[進む]ボタンをクリックします。
 「ファイアウォール」画面が表示されます。[ファイアウォール]に『無効』を選択し、[進む]ボタンをクリックします。
 ファイアウォールの設定上書き確認画面が表示されます。[はい]ボタンをクリックします。
 「SELinux」画面が表示されます。[SELinux設定]に『無効』を選択し、[進む]ボタンをクリックします。
 システムの再起動確認画面が表示されます。[はい]をクリックします。
 「日付と時刻」画面が表示されます。ずれている場合は時計を見ながら合わせて[進む]ボタンをクリックします。
 「ソフトウェアの更新の設定」画面が表示されます。『いいえ、後日に登録することを希望します』を選択し、[進む]ボタンをクリックします。
 RHNに接続しないことの確認画面が表示されます。[いいえ、後で接続します]ボタンをクリックします。
 「更新の設定を完了」画面が表示されます。[進む]ボタンをクリックします。
 「ユーザーの作成」画面が表示されます。後からでも作れるので、何も入力せずに[進む]ボタンをクリックします。
 確認画面が表示されます。[続ける]ボタンをクリックします。
 「サウンドカード」画面が表示されます。[進む]ボタンをクリックします。
 「追加のCD」画面が表示されます。[終了]ボタンをクリックします。
 初期セットアップ内容を有効化するためにシステムの再起動を促す画面が表示されます。 [OK]ボタンをクリックします。
 Linuxのリブートが行われます。
 ログイン画面が表示されたらインストール終了です。

初期設定

設定

inittabの変更

 X Window環境をインストールするとデフォルトのランレベルが5に設定されます。 通常TeraTermから操作する場合はランレベル3で良いため、3に変更します。 X Window環境が必要になったらstartxコマンドで立ち上げることができます。

 また、デフォルトではコンソールで[Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーを押すとリブートを行う設定になっています。 Windowsに慣れているとついつい押してしまうキーなので、間違って押しても大丈夫なように リブートしないように変更します。

 rootユーザでログイン後、ターミナルを起動し、以下のコマンドを実行します。

# cd /etc/
# vi inittab
ファイル名:/etc/inittab
※以下、該当箇所のみ変更※
id:5:initdefault:
   ↓変更
id:3:initdefault:

ca::ctrlaltdel:/sbin/shutdown -t3 -r now
   ↓変更
#ca::ctrlaltdel:/sbin/shutdown -t3 -r now

 設定変更が終わったら、一度リブートしてランレベル3で起動することを確認します。

# shutdown -r 0