OSS Fan ~OSSでLinuxサーバ構築~

このエントリーをはてなブックマークに追加

CentOS 5 32bit インストール

カテゴリ:Linuxインストール | ソフトウェア:Linux | タグ:
最終更新日:2021/01/04 | 公開日:2008/11/14

目次

インストール手順

01.PCの起動
PCの電源をONにします。
その後BIOSの画面が表示されている間に素早くDVD-ROMドライブにインストール用ディスクを挿入します。
02.インストーラの起動
「boot:」と表示されたら[リターン]キーを押します。
今回はGUIのインストーラを使用してインストールします。
その後起動が開始されます。
03. CDメディアのテスト
「CD Found」画面が表示されたら、[Skip]ボタンを選択して[リターン]キーを押します。

※作成したインストールDVDに自身がない場合はここで[OK]ボタンを選択してメディアの検証を行うことができます。 約1時間程度かかります。
04. インストールの開始
「CentOS 5」画面が表示されたら、[Next]ボタンをクリックします。
05. インストール中の言語の選択
インストール中の言語選択画面が表示されたら、 "Japanese(日本語)"を選択して[Next]ボタンをクリックします。

※ここで選択した言語はインストール中の説明文を何語で表示するかを意味しています。実際にインストールされる言語ではありませんので注意してください。
06. キーボード選択
キーボードの選択画面が表示されたら、"日本語"が選択されていることを確認して[次]ボタンをクリックします。

※ここでは一般的な106や109の日本語キーボードを使用していることを前提とします。
07. ディスクパーティションの設定
新品のハードディスクを使用する場合など、「警告」画面が表示されることがあります。 内容が全て消えてしまっても大丈夫なハードディスクであることを確認して、[はい]ボタンをクリックします。
ディスクパーティションの設定画面が表示されたら、 "カスタムレイアウトを作成します。"を選択して[次]ボタンをクリックします。
08. ディスクの設定
ディスクの設定画面が表示されたら、[新規]ボタンをクリックします。
「パーティションの追加」画面が表示されたら、以下の通りに設定して[OK]ボタンをクリックします。
項目 設定内容
マウントポイント /boot
ファイルシステムタイプ ext3
サイズ (MB) 100
追加容量オプション ●固定容量
基本パーティションにする□(選択しない)

※LVMでボリュームを構成しますが、/boot領域は仕様上LVMにできません。
ディスクの設定画面に戻ったら、[新規]ボタンをクリックします。
「パーティションの追加」画面が表示されたら、以下の通りに設定して[OK]ボタンをクリックします。
項目 設定内容
マウントポイント <利用不可>
ファイルシステムタイプ physical volume (LVM)
サイズ (MB) 100 ※特に変更不要
追加容量オプション ●最大許容量まで使用
基本パーティションにする□(選択しない)

※必ずしもディスクを最大許容量まで使用する必要はありませんが、ここでは/boot以外のボリュームを 全てLVMに割り当てることを前提としています。
ディスクの設定画面に戻ったら、[LVM]ボタンをクリックします。
「LVMボリュームグループの作成」画面が表示されたら、以下の通りに設定して[追加]ボタンをクリックします。
項目 設定内容
ボリュームグループ名 VolGroup00
物理エクステント 32MB
使用する物理ボリュームsda2

※物理ボリュームは使用するHDDに依存します。 Serial-ATAやSCSI接続のHDDの場合は「sda*」、 Parallel-ATA(IDE)接続のHDDの場合亜「hda*」という名前になります。
「論理ボリュームを作成」画面が表示されたら、以下の通りに設定して[OK]ボタンをクリックします。
項目 設定内容
マウントポイント /
ファイルシステムタイプext3
論理ボリューム名 LogVol00
サイズ (MB) 4096

※ハードディスクの容量に応じて設定します。 本手順に沿ってCentOS 5をインストールするだけであれば約2048MBぐらいあれば大丈夫です。 しかし、後にパッケージを追加インストールしたり、運用でログが出力されたりすることを考えると4096MBぐらいは必要になると思います。 4096MBではユーザデータを保存するための領域が十分に確保できないことも考えられますが、 必要に応じてデータ格納専用パーティションを作成してマウントする方針とします。
なお、本手順書に沿ってインストールした場合、インストール作業終了後の/(ルート)の使用量は979,232KBになります。
「LVMボリュームグループの作成」画面に戻ったら、[追加]ボタンをクリックします。
「論理ボリュームを作成」画面が表示されたら、以下の通りに設定して[OK]ボタンをクリックします。
項目 設定内容
マウントポイント <利用不可>
ファイルシステムタイプswap
論理ボリューム名 LogVol01
サイズ (MB) 1024

※一般的には物理メモリの1倍~2倍の容量を設定します。 ここでは物理メモリが512MBであることを想定していますので、2倍の1024MB確保しています。 過去の動作検証では常に物理メモリの2倍の容量を確保するようにしていますが、問題が発生したことはありません。
「LVMボリュームグループの作成」画面に戻ったら、[OK]ボタンをクリックします。
ディスクの設定画面に戻ったら、[次]ボタンをクリックします。
09. ブートローダーの設定
ブートローダーの設定画面が表示されたら、[次]ボタンをクリックします。
10. ネットワークの設定
ネットワークの設定画面が表示されたら、[編集]ボタンをクリックします。
「インターフェイスeth0を編集」画面が表示されたら、以下の通りに設定して[OK]ボタンをクリックします。
項目 設定内容
動的IP設定を使用する(DHCP) □(選択しない)
IPv4サポートを有効にする ■(選択する)
IPv6サポートを有効にする □(選択しない)
起動時にアクティブにする ■(選択する)
IPv4 192.168.0.11
プレフィックス(ネットマスク)255.255.255.0
IPv6 (入力不可)
プレフィックス(ネットマスク)(入力不可)

※今回は192.168.0.0/24のサブネット内にサーバを構築することを前提としています。 192.168.0.2~192.168.0.254の範囲で他のPCと重複していなければ何でも良いです。 なお、全く異なるネットワーク構成を検討している場合はサブネットマスクも含めて独自に設定してください。
ネットワークの設定画面に戻ったら、以下の通りに設定して[次]ボタンをクリックします。
項目設定内容
ホスト名を設定 ●手動設定 svr1.ranonet.ne.jp ※1
ゲートウェイ 192.168.0.1 ※2
1番目のDNS 192.168.0.11 ※3
2番目のDNS 192.168.0.1 ※4

※1 ホスト名はFQDN(好きな名前+独自ドメイン)で入力します。"ranonet.ne.jp"は入力例です。
※2 家庭でBBルータを導入している場合、そのアドレスがゲートウェイになることが多いです。
※3 自ホストをDNSサーバとして構築する予定のため、「インターフェイスeth0を編集」画面で設定したIPアドレスを設定します。
※4 最近はBBルータが代理でDNSサーバへ名前解決の処理を行ってくれるので、2番目にはBBルータのIPアドレスを指定します。
11. タイムゾーンの選択
タイムゾーンの選択画面が表示されたら、 "アジア/東京"が選択されていることを確認して[次]ボタンをクリックします。
12. Rootパスワードを設定
Rootパスワードの設定画面が表示されたら、[Rootパスワード][確認]項目に全く同じ文字を入力して[次]ボタンをクリックします。

※ここで入力した文字は全て"*"で表示されます。
※ここで入力した文字は忘れないでください。
13. パッケージインストールのデフォルト
パッケージインストールのデフォルト画面が表示されたら、全てのチェックボックスのチェックを外し、 "今すぐカスタマイズする"を選択して[次]ボタンをクリックします。
項目設定内容
Desktop - Gnome □(選択しない)
Desktop - KDE □(選択しない)
Server □(選択しない)
Server - GUI □(選択しない)
仮想化 □(選択しない)
クラスタリング □(選択しない)
ストレージクラスタリング □(選択しない)
Packages from CentOS Extras□(選択しない)
後でカスタマイズする ○(選択しない)
今すぐカスタマイズする ●(選択する)
14. パッケージグループの選択
パッケージグループの選択画面が表示されたら、[デスクトップ環境]を選択して、 全てのチェックが外れていることを確認します。
続いて[アプリケーション]を選択して、 "エディタ"にチェックが付いていることを確認して、 その他の全てからチェックを外します。
続いて[開発]を選択して、全てのチェックが外れていることを確認します。
続いて[サーバー]を選択して、全てのチェックが外れていることを確認します。
続いて[ベースシステム]を選択して、 "ベース"にチェックが付いていることを確認して、 その他の全てからチェックを外します。
続いて[仮想化]を選択して、 全てのチェックが外れていることを確認します。
続いて[クラスタリング]を選択して、 全てのチェックが外れていることを確認します。
続いて[クラスタストレージ]を選択して、 全てのチェックが外れていることを確認します。
続いて[言語]を選択して、 "日本語のサポート"だけにチェックが付いていることを確認します。 その後[次]ボタンをクリックします。
インストール対象パッケージの依存関係がチェックされます。
インストール準備完了画面が表示されたら、[次]ボタンをクリックします。
ファイルシステムのフォーマットが自動で開始されます。

※これ以降はしばらく自動でインストールが行われるので放っておいても大丈夫です。 インストール完了までの所要時間はおよそ5分程度です。
15. パッケージのインストール
インストールイメージをハードドライブに転送する処理が自動で開始されます。
選択したパッケージのインストールが自動で開始されます。
16. インストールの終了
インストール完了を通知する画面が表示されたら、DVD-ROMドライブからインストール用ディスクを取り出してから[再起動]ボタンをクリックします。
シャットダウンが始まり、「rebooting system」と表示された後、自動で再起動されます。
再起動が始まり、この画面で数秒待機した後にインストールしたサービス(パッケージ)の起動が始まります。
サービスが起動しています。
18. 初期設定
インストール後、初回起動時には「Setup Agent」画面が表示されます。 ここではファイアウォールの設定のみを行います。
Firewall configurationへカーソルを合わせて、 [Run Tool]ボタン上で[リターン]キーを押します。

※2回目以降の起動では初期設定画面は表示されません。
「Firewall Configuration」画面が表示されたら、 Security Level"Disabled"を選択して、 SELinux"Disabled"を選択して、 [OK]ボタン上で[リターン]キーを押します。
「Setup Agent」画面に戻ったら、 [Exit]ボタン上で[リターン]キーを押します。
その後OSの起動が行われ、ログインコンソールが表示されます。 これでインストール作業は終了です。