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Fedora Core 5
イントラネット サーバ構築

プライマリサーバ

はじめに

背景

 近年、職場や家庭でのコンピュータ(以下PCという)の普及率は高まり、 1人で複数台を使用しているケースや、みんなでPCを共有しているケース などが増えてきました。 しかしPCが増えるにつれて、各PCの設定を管理するのが 煩雑になったり、データをどこに保存したか分からなくなったりと いろいろな弊害が出てきます。 また、職場ではEメールを利用して連絡を取り合ったり、 ウェブサイトでさまざまな情報を公開するようなニーズも出てきます。 このような問題を解決するために、PC設定を管理したり、ファイルを共有したり、 メールを送受信できるようなサービスが利用できると便利です。 ここでは「イントラネット サーバ構築」ということで 職場や家庭などの限られた範囲に対して上記のようなサービスを提供する ためのサーバを構築する手順について説明していきます。 想定しているのは利用者が数名〜数十名程度の小規模な環境です。 大規模運用の実績はありませんのでその点はご了承ください。

適用対象

 ここで対象とするのは、PC同士がHUBやスイッチ、LANケーブル等を使用して 相互にで接続されている職場や家庭の環境です。 ブロードバンドルータを使用して常時接続していても問題ありません。 また、サーバを構築するために同じくLANに接続されている余ったPCが1台 必要となります。 サーバだからといってサーバ専用機種である必要はありません。 一般的なメーカ製のPCでも構いませんし、自作PCでも構いません。 性能は低くても大丈夫ですが、利用者が多いのであれば ある程度新型のPCである方がストレスなく利用できると思います。 なお、基本的にはノートパソコンでも問題ないかと思いますが、 OSのインストールでうまくいかなかったり、常時稼働に耐えられなくて 利用途中でダウンしたりなどの問題が発生することがあります。 そのため、ここではデスクトップPCを使用していることを前提としています。

目的環境

 

実装する機能

#機能説明
1TCP Wrapperアクセス許可・拒否を管理
2SSHサーバリモートログイン機能を提供する
3DHCPサーバクライアントPCのIPアドレスを自動的に割り当てる
4SambaサーバWindowsのファイルサーバとして機能する
5DNSサーバIPアドレスとホスト名を変換する
6SMTPサーバメールの送信・転送を行う
7POP3/IMAP4サーバメールボックスからメールを取り出す
8HTTPサーバウェブサイトを公開する
9FTPサーバネットワーク経由でファイルを転送する

設定概要

 構築するサーバの代表的な設定項目とその設定例です。 ここでは分かり易くするために具体的な値を入れていますが、 自身の環境に適した値に読み替えて設定してください。 特にドメイン名については事前に取得したものを使用してください。 ただ、イントラネット内での使用という意味では 自由な名前を使用して問題となることはないかと思います。

#分類設定項目設定例
1ネットワーク全般ドメイン名ranonet.ne.jp
2ネットワークアドレス192.168.0.0
3サブネットマスク255.255.255.0
4ワークグループWORKGROUP
5IPアドレスの自動配布範囲192.168.0.201 〜 192.168.0.210
6サーバ1ホスト名svr1
7IPアドレス192.168.0.11
8ホストの別名www
9サーバ2ホスト名svr2
10IPアドレス192.168.0.12
11ホストの別名-

 以下は構築するサーバと同一LAN内に設置されている機器の例です。 サーバの設定はこの環境を想定した設定となっていますが、 パソコンの数が増えたり、ルータがなくても問題ありません。

#分類設定項目設定例
1ルータ(LAN側)IPアドレス192.168.0.1
2パソコン1ホスト名pc1
3IPアドレス192.168.0.101
4パソコン2ホスト名pc2
5IPアドレス192.168.0.102
6パソコン3ホスト名pc3
7IPアドレス192.168.0.103

前提条件

 ここでサーバを設定するための前提条件は、Fedora Core 5が最小の構成で インストールされていることです。 サーバですのでセキュリティを考慮して最小構成でインストールし、 必要なパッケージだけを後からインストールします。 インストールの手順は「Fedora Core 5 インストール」を参照してください。

準備するもの

 必要なパッケージをインストールするために、 Fedora Core 5のインストールDVD-ROMを準備してください。 CD-ROMでも配布されているのですが、5枚構成で入れ替えが面倒なので DVD-ROMの方を使用して説明しています。
Fedora Core 5のDVD-ROMを入手する方法は主に2通りあります。

 (1) Linux関連の雑誌や書籍を購入し、付録として付ているDVD-ROMを入手する。
 (2) インターネットからDVDイメージファイルをダウンロードしてDVD-Rに焼く。

  ダウンロードサイト一覧
   http://fedora.redhat.com/Download/mirrors.html

(2)では3〜4GBのファイルをダウンロードするため、ブロードバンド環境 でなければ時間がかかりすぎてしまいます。 ちなみに僕が使用したのは(2)の方法で入手したDVD-ROM(正確にはDVD-R)です。 なお、ご参考としてはBフレッツの環境では30分以内で十分ダウンロードできました。