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グループ・ユーザの作成

カテゴリ:OSSセットアップ | ソフトウェア:Linux | タグ:
最終更新日:2020/11/18 | 公開日:2013/06/28

目次

概要

 Linuxでグループ、ユーザを作成する方法を紹介します。 通常はユーザ作成時に所属させるグループ名を指定するため、 先にグループの方を作成します。

構成

ソフトウェア構成

OSバージョン

Red Hat Enterprise Linux 5.5 64bit

手順

GID(グループID)を指定してグループを作成

 グループID『501』のグループを作成します。 グループ名は『gtest』とします。

# groupadd -g 501 gtest

 作成したグループを確認するには、/etc/groupを参照します。

# tail -n 5 /etc/group
xfs:x:43:
gdm:x:42:
stapdev:x:102:
stapusr:x:103:
gtest:x:501: ←この行が追加された

UIDを指定してユーザを作成

 ユーザID『501』のユーザを作成します。 ユーザ名は『utest』とします。

# useradd -u 501 utest

 作成したユーザを確認するには、/etc/passwdを参照します。

# tail -n 5 /etc/passwd
avahi-autoipd:x:100:101:avahi-autoipd:/var/lib/avahi-autoipd:/sbin/nologin
oprofile:x:16:16:Special user account to be used by OProfile:/home/oprofile:/sbin/nologin
xfs:x:43:43:X Font Server:/etc/X11/fs:/sbin/nologin
gdm:x:42:42::/var/gdm:/sbin/nologin
utest:x:501:501::/home/utest:/bin/bash ←この行が追加された

 所属するグループを指定しない場合、ユーザ名と同じ名前のグループが自動で作成されます。 グループIDは500番以降で使われていないものの中からもっとも若い番号が付与されます。 追加されたグループを確認するには、/etc/groupを参照します。

# tail -n 5 /etc/group
gdm:x:42:
stapdev:x:102:
stapusr:x:103:
gtest:x:501:
utest:x:500: ←この行が追加された

UIDと主グループを指定してグループを作成

 ユーザID『501』のユーザを作成します。 ユーザ名は『utest』とします。 所属する主グループは『gtest (グループID: 501)』とします。 コマンドのオプションでグループを指定する際には、グループ名とグループIDのどちらでも構いません。

# useradd -u 501 -g gtest utest

もしくは

# useradd -u 501 -g 501 utest

 作成したユーザを確認するには、/etc/passwdを参照します。

# tail -n 5 /etc/passwd
avahi-autoipd:x:100:101:avahi-autoipd:/var/lib/avahi-autoipd:/sbin/nologin
oprofile:x:16:16:Special user account to be used by OProfile:/home/oprofile:/sbin/nologin
xfs:x:43:43:X Font Server:/etc/X11/fs:/sbin/nologin
gdm:x:42:42::/var/gdm:/sbin/nologin
utest:x:501:501::/home/utest:/bin/bash ←この行が追加された

UIDと主グループ、補助グループを指定してユーザを作成

 ユーザID『501』のユーザを作成します。 ユーザ名は『utest』とします。 所属する主グループは『gtest (グループID: 501)』、補助グループは『gtest2 (グループID: 502)』とします。 コマンドのオプションでグループを指定する際には、グループ名とグループIDのどちらでも構いません。

# useradd -u 501 -g gtest -G gtest2 utest

もしくは

# useradd -u 501 -g 501 -G 502 utest

 作成したユーザを確認するには、/etc/passwdを参照します。 /etc/passwdにはユーザが所属する主グループは表示されますが、補助グループは表示されません。

# tail -n 5 /etc/passwd
avahi-autoipd:x:100:101:avahi-autoipd:/var/lib/avahi-autoipd:/sbin/nologin
oprofile:x:16:16:Special user account to be used by OProfile:/home/oprofile:/sbin/nologin
xfs:x:43:43:X Font Server:/etc/X11/fs:/sbin/nologin
gdm:x:42:42::/var/gdm:/sbin/nologin
utest:x:501:501::/home/utest:/bin/bash ←この行が追加された

 ユーザ追加時に補助グループを指定した場合、/etc/groupファイルの該当グループ行に そのグループを補助グループとしているユーザが明記されます。 グループを確認するには、/etc/groupを参照します。 以下ではユーザutestがグループgtest2を補助グループとして指定しているという意味になります。

# tail -n 5 /etc/group
gdm:x:42:
stapdev:x:102:
stapusr:x:103:
gtest:x:501:
gtest2:x:502:utest ←この行が更新された